子連れ(赤ちゃん連れ)海外旅行と予防接種

子連れ(赤ちゃん連れ)で海外旅行に行く場合の予防接種について。赤ちゃんや小さな子どもを連れて海外旅行に行く場合は予防接種の見直しをしましょう。


そもそも予防接種とは?

予防接種(ワクチン)は、 ウイルスや細菌などの病原体に対して免疫(抗体)をつけるもので、 感染症から命を守るための非常に有効な手段です。 赤ちゃんや小さな子どもを連れて海外旅行に行く場合は予防接種の見直しをしましょう。

子どもを伴う海外旅行で事前に接種しておくべきワクチン

1〜2週間ほどの観光程度の海外旅行であるならば、慌てて幾つもの予防接種を行うことは通常ないそうですが、少なくとも海外に小児を連れて行くときは、通常行っておくべきワクチン(予防接種法による定期接種※)くらいはきちんと接種しておくことが望ましいそうです。

※ポリオ(急性灰白髄炎)、 BCG(結核)、三種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風)1期、麻しん(はしか)・風しん混合(MR)1期・2期、日本脳炎、二種混合(ジフテリア・破傷風)2期、インフルエンザ(65歳以上が対象)

ワクチンの接種時期について

安全で充分な予防接種を行うためには時間的余裕が必要です。急な渡航で予防接種に十分な時間のない場合は、医師の判断で複数のワクチンを同時に接種することも出来るそうが、一度に多種類のワクチンを同時接種することは小さな子どもの体に負担をかけるそうです。また旅行寸前のワクチン接種は、万が一、副反応などが旅行中に起こることといけないので、できるだけ避けた方がよいようです。

ワクチンの接種場所について

予防接種は、基本的にかかりつけの医療機関で受けることができますが、BCG、ポリオなどは、受けられる日時や場所が決められている市区町村があります。 接種する大まかな時期については、WEBでも確認できますが、日程や会場については、役場から各家庭に通知する地域や、広報紙などで告知する地域があります(最近はホームページに予防接種の案内を掲載している役場もあります)。接種の機会をのがさないよう、地域の告知方法を確認しましょう。また、指定日に受けられなかったときは、かかりつけの医師に相談しましょう。

旅行先別の予防接種チャート(子ども用)


ワクチン名 派遣地域
北米 中南米 東アジア 南アジア 中近東 アフリカ 西欧 東欧
BCG
ポリオ
3種混合
はしか
日本脳炎 × × × × × ×
B型肝炎 × × × ×
黄熱 × × × × × ×

○ 接種が必要 △ 場合により接種必要 × 接種不要

参考:子どものための予防接種 - 海外出産子育てインフォ(母子保健・家庭保健教育普及グループ)

我が家の予防接種について

我が家も1歳になりたての子どもを連れて韓国へ行く前に、任意で子どもに受けさせなければいけない予防接種があるのかどうか調べました。

それまでのワクチンの接種については、旅行する2ヶ月前までにBCG、三種混合1期の1〜3回、ポリオ1、2回は済ませ、麻しん(はしか)・風しんの混合ワクチン(MRワクチン)については対象が1歳以上ということで、未接種でした。麻しん(はしか)は0歳でも自費で予防接種を受けることができるそうなのですが、旅行直前の予防接種は控えることにしました。

また旅行する時期が冬だったので、インフルエンザの予防接種について考えましたが、インフルエンザのワクチンには孵化鶏卵が用いられているため、軽度の卵アレルギーがある息子には受けさせませんでした。

結局、この時は海外旅行を理由に慌てて予防接種をする、ということはありませんでしたが、旅行の2週間ほど前に突発性湿疹(高熱が出た後、湿疹ができる)になり、旅行の日程と重ならずに済んだことは不幸中の幸いだったと思っています。

しかしながら、渡航先や渡航期間によっては免疫を持たない無防備なままの小さな子どもを海外に連れ出すことは大変危険だと感じました。途上国ではないにしても、やはり子連れで海外旅行に行く場合にはある程度の予防接種を受けてからが良さそうですね。(個人的には1歳過ぎてすぐにMRワクチンを接種した上での海外旅行が望ましいのではないかと考えています。)

参考

海外旅行者のための感染症情報(厚生労働省検疫所)
海外渡航と主なワクチン(成田空港検疫所)
子どものための予防接種 - 海外出産子育てインフォ(母子保健・家庭保健教育普及グループ)

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